社会人サークル研究所 / 選び方・トラブル・注意点

球場の芝生でヨガのストレッチをする参加者たち

社会人サークルが合わなかったら?一度参加して私が見ていること

一度参加して合わなかったサークルに、無理に何度も通う必要はありません。ただ、それは楽しめたかどうかだけでなく、企画がどう作られているかを見た上での判断です。

社会人サークルに初めて参加して、

「なんとなく合わなかった」

「もう一度行くか迷う」

と思うことはあると思います。

一度参加しただけで、そのサークルを判断するのは早いのではないか。何度か参加すれば印象が変わるのではないか。

そんな考え方もあります。

ただ、私自身は一度参加して「ここはもう行かなくてもいいかな」と思った場所に、もう一度参加することはほとんどありません。

だからといって、一回目が楽しくなかっただけで「悪いサークルだった」と判断しているわけでもありません。

私が見ているのは、自分がどれだけ楽しめたかよりも、そのイベントがどう作られているのかです。

Ordinaire(オーディネール)を運営する一方で、私自身もさまざまなイベントに参加してきました。

今回はその経験から、一度参加した社会人サークルの何を見て、もう一度行きたいかどうかを判断しているのかを考えてみます。

「楽しくなかった」だけでは判断しない

私自身、イベントに参加するときは、基本的に「この状況で最大限楽しむにはどうしたらいいだろう」と考える方です。

知らない人ばかりでも、自分から話してみる。

詳しくないテーマなら、そのテーマについて知っている人に聞いてみる。

その場に参加した以上、できるだけ自分から楽しめるものを探します。

そのため、

「気の合う参加者がいなかったから、このサークルは良くない」

とはあまり考えません。

イベントには毎回違う人が参加します。

たまたまその日に話の合う人がいなかっただけなら、別の日にはまったく違う雰囲気になるかもしれません。

私が「もう行かなくてもいいかな」と感じるのは、参加者との相性よりも、イベントそのものにチープさを感じたときです。

ただ、ここでいう「チープ」というのは、単純にお金がかかっていないという意味ではありません。

あるヨガイベントで感じた違和感

以前、ある社会人サークルが「球場で開催されるヨガイベントへみんなで行こう」という企画を募集していました。

私はそれまでヨガを経験したことがありませんでした。

それでも、球場でヨガをするという体験自体が面白そうでしたし、募集ページにはヨガマットの貸し出しがあると書かれていました。

初心者でも参加できそうだと思い、申し込みました。

ところが当日参加してみると、予想以上に参加者が増えてしまったという理由で、ヨガマットの代わりに渡されたのは簡易的なレジャーシートでした。

私が違和感を覚えたのは、レジャーシートそのものが安価だったからではありません。

周囲には、本来のヨガイベントに参加するために来ている人たちがたくさんいました。

きちんとヨガをする準備をして参加している人たちの中で、私たちのグループだけが明らかに違う状態になっていました。

さらに、集まった人たちもヨガが好きで参加しているというより、「人が集まっているから参加した」という雰囲気が強く、主催者自身からもヨガへの強い興味を感じることはありませんでした。

その集団の中に自分もいることで、周囲から見れば、ヨガそのものを楽しみに来たというより、どこか冷やかし半分で参加している集団のように見えてしまうのではないか。

私はそこに強い居心地の悪さを感じました。

そして、「このサークルにはもう行かなくていいかな」と思いました。

安っぽさではなく「企画を大切にしているか」

この経験を振り返ると、私が嫌だったのは、用意されたものの値段ではなかったのだと思います。

お金をかけたイベントだから良いわけでもありません。

無料のイベントでも、主催者がその企画を本当に好きで開催していれば面白いものはたくさんあります。

反対に、立派な会場を借りて多くの参加者を集めていても、

「なぜこのイベントをやっているんだろう」

と感じてしまうこともあります。

私が見ているのは、主催者がその企画を大切にしているかどうかなのだと思います。

自分自身が好きだから誰かと一緒に楽しみたい。

面白いものだから、もっと多くの人に知ってほしい。

自分の得意なことを使って、普段とは違う体験を作りたい。

そんな理由が見えるイベントには、多少うまくいかないことがあっても、人が企画しているからこその面白さがあります。

一方で、「人が集まりそうだから」という理由だけが先に見えてしまうと、企画そのものが薄く感じられることがあります。

募集ページと実際の体験が一致しているか

もう一つ大切だと思うのが、募集時に書かれていた内容と、実際のイベントが一致していることです。

もちろん、イベントには想定外のことが起こります。

参加人数が予想以上に増えることもあれば、天候によって予定を変えなければならないこともあります。

すべてを募集時の予定通りにするのは難しいと思います。

ただ、その変更によって、参加者が期待していた体験そのものが変わってしまうのであれば、主催者側の対応は重要です。

何を期待して参加したのか。

それに対して、実際に何が用意されていたのか。

その差が大きいほど、「思っていたイベントと違った」という感覚につながります。

私自身もイベントを主催するので、予定通りにいかない難しさは分かります。

だからこそ、完璧だったかどうかよりも、参加者が期待していたものを主催者がどれだけ大切にしているかを見るようにしています。

常連が楽しそうなのは、いいことだと思う

初めて社会人サークルへ行ったとき、常連らしい参加者が楽しそうにしていると安心することがあります。

何度も参加している人がいるということは、その人にとって「また来たい」と思える何かがあるということでもあります。

実際、私が「また参加したい」と思うイベントでも、常連や参加者が楽しそうにしていることは大切な条件の一つです。

主催者だけが盛り上げようとしているのではなく、参加者自身がその場所を楽しんでいる。

そういう光景を見ると、そのコミュニティが普段どんな場所なのかも少し見えてきます。

ただし、常連が楽しそうなら何でもいいわけではありません。

常連だけで完成している場所は入りづらい

以前、カラオケを中心に活動している社会人サークルへ参加したことがあります。

そこには何度も参加している常連が多く、常連同士の関係がかなり出来上がっていました。

仲のいい人たちが楽しそうにしていること自体は悪いことではありません。

むしろ、何度も参加する中で友人関係ができていくのは、社会人サークルの面白さの一つだと思います。

ただ、その関係があまりにも完成していると、初めて参加した側には入りづらくなります。

常連だけに分かる話が続いたり、いつものメンバーだけでまとまってしまったり。

そうなると、新しく来た人は同じイベントに参加しているのに、その輪の外側にいるような感覚になります。

以前の記事でも触れましたが、Ordinaireを運営するときに私が内輪ノリをできるだけ避けようとしているのも、この経験があるからです。

いつも来てくれる人との関係は大切にしたい。

でも、新しく来た人も同じ場所で楽しめなければ、コミュニティは少しずつ閉じていきます。

常連が楽しそうな場所と、常連だけが楽しそうな場所は違う。

初めて参加すると、その違いは意外と見えるものです。

一度の参加でも「場の作られ方」は見える

社会人サークルについて、「一度参加しただけでは分からない」と言われることがあります。

確かに、人間関係についてはその通りだと思います。

一回会っただけでは分からなかった人の魅力が、何度か会うことで見えてくることがあります。

私自身、Ordinaireの参加者に対する印象が、何度も会う中で大きく変わった経験があります。

でも、サークルそのものについては、一回でも見えることがかなりあります。

主催者が企画にどう向き合っているのか。

募集されていた内容と、実際の体験に大きな差がないか。

常連が楽しんでいるか。

そして、その楽しさの中に新しい人が入る余地があるか。

こうしたことは、一度参加するだけでも感じ取ることができます。

だから私は、一回参加して違和感を覚えた場所に対して、「あと2、3回行けば好きになるかもしれない」と無理に通う必要はないと思っています。

「自分に合わなかった」と「良くないサークル」は違う

ただ、一度参加して次に行かないからといって、そのサークルを「悪いサークル」と決めつける必要もありません。

ここは分けて考えた方がいいと思っています。

大人数で盛り上がる場所が好きな人もいれば、少人数でじっくり話したい人もいます。

常連同士の距離が近いコミュニティを心地よいと思う人もいるでしょう。

自分には合わなかったけれど、別の人にとってはすごく楽しい場所かもしれません。

また、その日の参加者との相性が良くなかっただけなら、サークルそのものを評価する材料にはしません。

参加者は毎回変わるからです。

一方で、企画への向き合い方や、新しい参加者を受け入れる空気などは、そのコミュニティの性格として表れやすい部分だと思います。

「今日楽しかったか」だけではなく、

なぜ自分はここに違和感を覚えたのか。

そこを少し考えてみると、自分が社会人サークルに何を求めているのかも見えてきます。

合わなかったら、無理にもう一度行かなくてもいい

社会人サークルには、それぞれ違った雰囲気があります。

一回参加しただけで、そこにいる人全員のことを理解することはできません。

でも、その場所がどんな考え方で作られているのかは、一度の参加でも意外と伝わってきます。

私自身は、イベントに参加した以上、その場で最大限楽しむ方法を考えます。

だから、単純に「楽しくなかったからもう行かない」という判断はほとんどしません。

それでも、

「この企画の作り方は自分には合わないな」

「この場所にもう一度参加したいとは思わないな」

と感じることはあります。

その感覚まで無視して、何度も参加する必要はないと思っています。

大切なのは、一回で判断するか、三回参加して判断するかではありません。

自分が楽しめたかだけでなく、そのイベントがどのように作られ、そこにいる人たちがどんなふうに過ごしているのかを見ること。

そして「またこの場所に来たい」と自然に思えるなら、もう一度参加してみる。

そう思えなければ、別の場所を探してみる。

社会人になってから新しい場所を探すときは、それくらい自分の感覚を大切にしてもいいのだと思います。

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